阿南友亮「中国はなぜ軍拡を続けるのか」

書評
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中国の人民解放軍がなぜ軍拡を続ける理由は、中国共産党が独裁を続けるために必要なためと考えているからである。

14億人もの中国人が反抗を抑え込むために軍拡が必要と中国共産党は認識しており、それは外部からの脅威よりも、天安門事件のような内部からの民主化の圧力によって、共産党の今の地位が脅かされていると中国共産党は考えているからである。

そもそも中国共産党の歴史は人民解放軍の歴史と重なる。中国人民解放軍が中華人民共和国の軍隊ではなく、中国共産党の軍隊なのだ。

中国共産党は市民の民主化圧力を抑え込むために愛国主義教育を行った。その矛先になったのはアメリカと日本である。それは結果として外国との協調的な政策を行うことを難しくしており、したがって安全保障政策は強硬路線を取るしかなく、その結果が東シナ海や南シナ海の現状につながっている。

軍拡は共産党と解放軍の幹部が経済的に潤うためやめることができず、また中国共産党の「中華民族の偉大なる復興」のスローガンと重なり、軍拡がやめられない。

日本は巨大な隣国が軍拡を続けているという認識が必要。日本が恫喝に屈すれば、中国共産党はさらに強硬に出てくるだろう。

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