米朝首脳会談が決裂。少なくともアメリカ政府は非核化に向けて安易な妥協はしない模様。

2019年4月17日

2019年の2月28日の今日にトランプ大統領と金委員長の米朝首脳会談が行われましたが、予定されていた共同声明や昼食が行われず、事実上の決裂となりました。

 トランプ氏は宿泊先のホテルで行った首脳会談後の会見で、決裂した理由について、「制裁に関連するものだった」として、「制裁(緩和問題)が争点だった」と説明。「北朝鮮は制裁の緩和を求めたが、応じることはできなかった。合意文に署名することはよい考えではないと考えた」と話した。また、「われわれが望む非核化をしてこそ、われわれも制裁を緩和することができる。時間が解決してくれると思う」とした。

会談が決裂した原因を考えてみましょう。北朝鮮は経済制裁の全面解除をアメリカ政府にもとめていましたが、北朝鮮に現存する核施設を残し、非核化を達成しないまま経済制裁を解除することは、北朝鮮の非核化へのインセンティブが無くなってしまう恐れがあります。

北朝鮮の金委員長は各施設を温存したまま、経済制裁を解除してもらう見積もりだったのかもしれませんが、トランプ大統領は「非核化は急がない」と繰り返していました。その米朝の認識の差が今回の結果に繋がったのかもしれません。

私が恐れていたシナリオは、中間選挙で何か目に見える成果がほしいトランプ大統領が、北朝鮮と「アメリカ本土に届かない核兵器のみ作るな」という、日本にとって不利な内容で合意することでした。少なくとも、トランプ大統領はそのようなことはしなかったようです。

この結果より、北朝鮮は数ヶ月から半年にかけて、経済制裁の影響により国内の経済が悪化することになるでしょう。金委員長がトランプ大統領と次の交渉のテーブルに着くためには、非核化を着実に行う工程を示さなければならないでしょう。